小さきは 小さきままに 折れたるは 折れたるままに コスモスの花咲く 昇地三郎先生

2005年5月27日 社長通信105

1.はじめに
 私のマラソンロードは、田植え後のみどりと間近い小麦色のコントラストが美しく、庭先の種々のバラの香りが快く漂っています。
 さて、皆さんは、こんなコンサートを体験したことがありますか? 300席の立派な音楽ホールに観客は妻と私を含め3人。開演のベルが鳴り、ステージの袖からサングラスを掛けた自称バリトン歌手が、ミネラルウォーターを片手に登場。歌手は申し訳なさそうに一言、「お客さんが少なくてすみません。一所懸命に歌いますので、どうかボランティアのつもりで、最後まで聴いてください。」世界的に有名な3大テノール歌手の1人パバロッティを目指し、宇宙最高の歌を求めてさすらい続けるその歌手の名は、アイガーマン。こちらも当惑するわ、歌手に同情するわで、1時間のなんと長いこと。途中から私たち2人だけのためのコンサート(?)になってしまいました。
 ふっとこんなことが思い浮かびました。オープンすれど開店休業状態、またある日突然お客様からの注文が途絶えて、いくら営業すれど仕事はなし。常日頃から技術とサービスを磨き、お客様に認められ受け入れられ、ご満足していただける仕事を心掛けて、現代から未来につながる商品や技術を育てていくことの大切さを痛感しました。

2.仕事の平準化について
 来期は、事前に受注予測を立て、売上の季節変動や稼働日数による変動を無くすよう創意工夫し、また2x4住宅の棟上日の平準化を図って、作業や輸送効率向上を目指していきます。ある自動車販売会社さんは、新車契約の多いボーナス月や入社・進学シーズン以外の通常、減収月の売上促進のための商品開発(例えばゴキブリダンゴやミネラルウォーター等)や冬季のタイヤチェーンやクルマグッズの販売キャンペーンを打って、逆に大きな成果をあげています。今後より一層営業と製造が常にホーレンソーを心掛けて、来期の住宅及びパレット部門の受注・生産目標を必達してお客様のご要望に応えていきます。

3.営業の極意
 先日の日経新聞で、30代のすご腕の住宅営業マンの極意が紹介されていました。その1人が心掛けているのは、「傾聴、共感、行動」で、お客様の話をよく聴き、ご要望を理解し、解決策を提案することに全力を尽くす。夢創りのお手伝いをしたい、家は売るものではなく一緒に創るもの。B営業マンの持論は、「言葉より知識が重要」。お客様の質問にプロとして分からないとは、答えられない。もし知識がなければ、その道の専門家との打合せは欠かさない。C営業マンは、「朝起きた時点で勝負は決まっている」。朝5時半に起床し、1時間のジョギングの中でその日に為すべき仕事の手順を整理する。そのリズムを保てばベストの状態で仕事に臨める。営業として一所懸命さをアピールするのではなく、きめ細やかな助言でお客様の心の扉を開く。内心の必死さを顔に見せてはだめ。そのために毎朝集中力を高めている。
 さて、来月1日の安全衛生大会、18日の第9期経営方針・部門目標発表大会等を控え、全員全部署がこの1年間を振り返り、希望ある来期につなげていきましょう。

 ありがとうございました。高橋文夫拝