当たり前のことを当たり前にやる

2006年5月26日 社長通信117

1.はじめに
 梅雨の走りを感じさせる毎日ですが、草木の緑は深まり、我が家の淡いピンクやオレンジ、深紅のバラが美しく甘い香りを漂わせています。最近ジョギングしていて気づいたのですが、近くの神社のクスノキは、なんと推定樹齢500年、樹高12m、径3.3mの巨木です。戦国時代の織田信長が生きた時分に芽を吹いて成長し、生き続けてきたんですね。屋久島の樹齢約2500年の縄文杉はよく知られていますが、動物では決して実現できない植物の生命力には深い感銘を受けます。勿論私たち人類を始め万物を育むこの地球は46億年前に誕生し、悠久の歴史を刻み続けています。しかし、20世紀から急速に人類が壊し始めてきたこの母なる地球を再生し、守っていくことは、私たちの子孫に対する責任であり使命であると思います。

2.今期の業績について
 今期もあと1ヶ月になりましたが、ゴールデンウィークも稼働日を増やして、納期遅延なくお客様のご要望に応えていくことが出来、皆さんの協力に感謝します。
 第9期は、この1年間のお客様やお取引様のご支援ご協力と業績向上に対する皆さんの全社的な協働作業の取り組みのお陰でよい結果が残せそうです。苦しい時に耐え忍んで何事にも諦めないでチャレンジしていただいた皆さんの報いにしっかりと応えて、来期以降の更なる飛躍に繋げていきたいと考えます。

3.3Sの見直しから5Sへ
 今期の品質目標の1つとして、3S【整理・整頓・清掃】の徹底を掲げて全部署で積極的に取り組んで改善してきましたが、出来、不出来の差が大きくなっているのではないでしょうか。そして、もう一歩の自主的な行動が若干足らないのではないかと思います。
 インターネット上の5S活動についてのコメントです。「整理、整頓など、どんな企業でも当たり前のこと。清掃をし、清潔な状態を保つことは、できていて当たり前のこと。しかし、その当たり前のことを当たり前にやることが、今日では簡単ではなくなってきているようです。‥こうした中、いくつかの企業では、以前はあり得なかったような思いがけない事故、品質トラブル、納期遅れなどが頻発しているようです。‥5Sができていない企業は、往々にして決め事が守られなかったり、方針が徹底しなかったりと、ルーズさが目立ちます。経営管理の基盤の1つとして大切な5Sが出来ない企業で、高度な経営手法が活用できるはずがありません。最新の経営手法の前に基礎工事が大切です。」来期は、3Sと清潔、そして躾即ち決められたことが決められたとおりに実行できよう習慣づけることを目標に全社員が取り組んで、安全で快適で業績向上が目で見える職場にしていきましょう。ありがとうございました。
   高橋文夫拝