良いコニュニケーションづくり

2010年8月27日 社長通信168

1.はじめに
 例年お盆を過ぎると、虫の音とともに涼風が吹き始めるのですが、この夏は、相変わらずの猛暑続きで、明け方でも蒸し暑く27℃で1日が始まります。皆さんも出来る限り工夫して睡眠をとって、前日の疲れを解消して仕事に望んでいただきたいと思います。
 9月になれば状況が変わると思いますので、今しばらく適度なピュアウオーターと生塩飴で、熱中症を防止し、お互いに注意し合ってゼロ災を続けていきましょう。

2.良いコミュニケーションづくり
 今月の「13の徳目」朝礼のテーマは、「社内のコミュニケーションを良くしよう!」です。社内の各部署内や部門間は勿論、お客様やお取引先様とのコミュニケーションを円滑にしていきたいものです。冊子にも丁寧に解説していますが、良いコミュニケーションとは、「正確に情報を伝え、正確に情報を受け取る」ことです。職場では、上司の的確な指示を部下はその意味をしっかりと理解し、指示通りに期日までに実践し、報告することです。
 またお客様からのご要望や意図を確実に承り、製作指示書や図面を正確に作成し、その要求通りに生産し納入することです。どんな場合も、疑問点は解消し、思い込みを無くして、常に報告・連絡・相談・確認を活発にして、相互信頼を高め、良い人間関係を築いていきたいものです。良いコミュニケーションは、クレーム低減につながり、結果お客様満足と業績向上をもたらします。

3.こうすれば人は育つ
 この「こうすれば人は育つ」は、人間学を学ぶ月刊誌「致知」9月号の巻頭対談のテーマです。高橋尚子さん、有森裕子さん、鈴木博美さんといった世界的な女子マラソランナーを育てた小出義雄監督と今まで約2000社の企業再建に関わり、「日本のカルロスゴーン」と呼ばれる長谷川和廣氏の対談を紹介しましょう。お2人は、ともに昭和14年生まれの千葉県佐倉市出身です。
 長谷川氏は、60年前の小学生の頃、当時の大野先生の言葉が座右の銘になりました。「人間は一生が終わる時に、ああ、よかったと思えることが大切だよ。そのためには、ステップ・バイ・ステップだよ」即ちコツコツ、一歩一歩です。また小出氏は、中学時代の陸上の先生に、「おまえはもう勉強しなくてよいから、かけっこでオリンピックに行け」と褒められ、よーしって嬉しくなりました。大人の一言、褒め言葉が子どもの人生を決めることがあるのです。
 また、小出氏は、高橋尚子さんも有森裕子さんも最初から長距離の才能があった訳ではなく、本人の素直さと熱意、尋常ではない直向きさがあったからこそで、選手が気持ちよく最大限能力を伸ばしていけるようにするのが、指導者の仕事であるといいます。長谷川氏は、企業再建には、横着な人や出し惜しみする人は、うまくいかない。危機感を共有し、会社や仕事、製品に対する誇りを持てるよう、また努力を惜しまない社員に意識改革していくことが大切です。 
ありがとうございました。高橋文夫拝