至誠天に通ず

2013年1月25日 社長通信197

1.1.はじめに
 新年も20日の大寒を過ぎ、来月3日の節分までが1年で最も寒さが厳しい時期ですが、インフルエンザの罹患にお互いに注意し、健康で事故、怪我のないように過ごしましょう。

2.マラソン考
 昨年12月に還暦を越え、1991年3月10日に兵庫・丹波篠山マラソンでフルマラソンを4時間22分で初完走して以来、お陰様で大病や怪我もなく23年間走り続けて、この20日、岐阜・木曽三川マラソン大会で通算71回の完走をしました。現在は、早朝琵琶湖岸ランニングを日課に、国内外の旅先では、四季折々の早朝の息吹を体感しながら、ランニングすることが楽しみの1つです。
 よく経営者には、「知力・気力・体力」の3つの力が必須であると言われますが、私にとって42・195kmのフルマラソンは、気力と体力の確認と維持のために必要だと思っています。今回改めて痛感しましたが、30kmまでは何とか体力で走れますが、それ以降は全く別世界で、気力、即ち己との戦いであり、「Never Give Up」の気概とゴールという目標がなければ、走り続けることができないと思います。
 人生はマラソンレースに例えられますが、山あり谷あり、まさかの坂を乗り越えチャレンジし続けて、2度とない人生を謳歌していきたいものです。そして次代の心身ともにフレッシュで活力溢れるチャレンジャーにタスキを繋げていくことが、大きな使命です。

3.今年の動向
 今年に入り安倍自民党政権が掲げるアベノミクスに注目が集まっています。即ちバブル経済が崩壊後、長年続いたデフレ経済を克服するために、2%以上のインフレ目標設定、日銀の金融緩和拡大、公共事業による需要追加を打ち出しています。そして株価の急速な回復と90円/ドルを超える円安基調など国内の輸出産業や消費増税前の公共、建設関連などが息を吹き返しつつあります。また国内経済にも明るいムードが漂い始めています。
 しかし、米国の住宅業界の回復と急激な円安、新築着工数の増加は、今後更に輸入木材や原油はじめ国内資材の高騰を招き、変動費率上昇が収益を圧迫していくことが懸念されます。業績アップ委員会も今年から高橋紀俊リーダーと川嶋さんを中心に運営していただき、全社で売上高と変動費・固定費削減目標達成に向けて取り組んで参ります。「7つのムダの排除」を再確認して、KZ法を実践して確実に成果を出していきましょう。

4.至誠天に通ず。
 岡山・興譲館高等学校の「人間学」カレンダーは、書道家の生徒さんたちが論語をはじめ古典から座右の銘となるべく31の言葉を選んで書したものです。1日は、「老子」を原点とする澁澤栄一翁の言葉です。
『至誠天に通ず。誠は天の道なり、これを誠にするには人の道なり。』
 ~まごころを持って全身全霊で事に当たれば、必ずいつか認められる日が来るものです。まごころは天に通じる道であり、人として大切な心なのです。~
 18日の社長塾で今年創立160周年を迎える興譲館高校の小谷彰吾校長先生から本校の素晴らしい徳育教育を柱とした生徒と先生の感動ストーリーを拝聴しました。改めて凡事徹底を心掛けていきましょう。 ありがとうございました。高橋文夫拝