工場のショールーム化を目指そう

2013年11月27日 社長通信207

1.はじめに
 今月13日には寒波が襲来し、伊吹山の山頂に初冠雪をみて、紅葉の鮮やかさが一段と深まる中、一挙に湖国にも冬の訪れです。
 このように季節替わりには、今まで以上に風邪に罹患しないよう、体調管理に努めて参りましょう。

2.おもてなし経営
 今年9月7日、IOC総会がアルゼンチンのブエノスアイレスで開催され、2020年夏季五輪の開催地が、東京に決定されたことは、まだ記憶に新しいところです。
 また招致を決定するプレゼンテーションの中で、滝川クリステルさんが、にこやかに手振りで「おもてなし」の言葉を発信したことは、全世界に日本の伝統的な良い精神文化をアピールしてくれました。「『おもてなし』は、歓待、気前の良さ、無私無欲の深い意味合いをもった言葉です。それは、私たちの祖先から受け継がれ、現代の超近代的な文化にまで、しっかり根付いているものです。」そして、おもてなしの実例として、昨年1年間だけでも3000万ドル以上も現金が落し物として、東京の警察に届けられたことを伝えています。
 ところで、日創研でともに学ぶ浜松・都田建設の蓬台浩明社長の著書「お客様に選ばれる社風力をつくる」に、正に「おもてなし経営」の取り組みを述べています。「おもてなしとは、相手の心にストレスを与えることなく、こちら側が、相手の存在価値を認めていることや大切にしていることを言葉と行動、場の雰囲気などで示し伝えることです。」また、「経営とは、お客様を『おもてなし』し、社員同士も『おもてなし』することである、」と、言い切っています。
 現在、営業マンゼロ、ショールームなしでも、12年間連続増収増益で圧倒的な住まいづくり地域1番店を創り上げています。このように私たちも、「おもてなし経営」を目指していきたいものです。

3.工場のショールーム化を目指す
 この19日、本年4回目、2011年1月25日の第1回から通算して、8回目の柿内幸夫先生のKZ法勉強会を開催しました。前回の9月11日以降、各部署の改善改革の取り組みと問題点、課題の提起はじめ、多能化チャートの現状報告など大変気づきと学びの多い1日でした。3次元マルチカットソーの払出ラインの延長工事による床、屋根、天井工程のリードタイムの劇的な削減はじめ壁工程の墨付け機、マグサ打ち機の移設、自社施工で台車レール敷設と台車の設置などによる材料カットから壁パネル加工のスムースな流れ生産の実現など、生産性向上に大きな成果を上げていると先生からお褒めの言葉をいただきました。
 改めて7月から担当部署の皆さんの全面的な協力のもと、工場レイアウト変更に取り組み、各部署の仕掛品の減少とフォークリフトによる運搬のムダの削減が顕著であり、各部署作業の多能工化を意識した技能技術の幅広い習得、10月末に中国実習生3名の帰国による減員など、1時間当たりの住宅生産坪数は、8月を底に約50%上がってきています。
 さて来年6月末には、新社屋を竣工する予定です。柿内先生から強く助言いただいた通り、新社屋建設を契機に、工場のショールーム化を実現して、お客様に驚きと感動を呼び起こしたいものです。  感謝!高橋文夫拝