感謝、そして希望

2006年12月27日 社長通信124

1.はじめに
 シガウッドにとって変革の2006年も残すところ、後数日となりました。昨年のような年末寒波の襲来もなく、穏やかな年の瀬を迎えており、天候不順による住宅着工の遅れが少ないことが何よりです。しかし、暖冬の影響で、今年は一転して、キャベツや大根の暴落、冬物衣料や暖房器具、鍋物食材の売れ行き不振等、日本各地、業界間の好・不調のギャップが顕著になっています。「禍福は糾える縄の如し」という中国の言葉がありますが、日頃から外部環境のリスクに対応できる企業体力を身に付けていかなければいけません。

2.業績について
 さて、第10期上半期を締めくくる今月の業績は、住宅部門では、現状の生産能力を上回る受注量で、お客様の要望に十分に応えることができないこともあり、営業と製造間で最大限の工期調整と配送等問題点の検討を進めて、お客様のご理解とご了解のもと、お客様満足度の向上に務めて参ります。
 また、パレット部門は、木パレットの受注量が伸び悩み、購買品の受注変動も大きく、今後工場生産の付加価値向上とともに、鉄、樹脂製品等購買品の営業も強化していきます。
 なお前身の協業組合以来35年間に渡り我が社の事業の柱でした製材部門は、来年1月末で停止して、製材工場・土場の活用を検討していきます。
 義父が経営する中小証券会社「松井証券」の社長に就任して11年間で、外務員をなくすなど大胆な改革を断行して、東証1部に駆け上がった松井道夫社長は、「いまは大変革の時代、何かを捨てる決断が大切、」と語っています。まさに経営とは、変化対応業であり、シガウッドも過去から現在まで外部環境の変化に対応して事業変遷を繰り返し、組織も更新してきました。今後も可能思考で物事を常に肯定的に捉えて、前向き発想で、進化し続けていきます。

3.基本通りの安全チェック 年末年始も守ります
 この年末年始無災害運動の標語を皆さん1人ひとりが実践して、1年の締めくくりを笑顔で送り、災害のない明るい新年を迎えましょう。また、定期健康診断の結果を振り返り、自らの健康や生活習慣を見直して下さい。
 皆さん、ハインリッヒの法則を覚えていますか。1件の重大事故の裏には、29件の軽い災害があり、更に、怪我はないがヒヤッとしたり、ハッとした300件の体験が隠されています。このヒヤリハットを全社員が共有化して、事故を未然に防ぐとともに、日常業務で起こる小さなミスを教訓に、お客様満足の向上に日々努力して参りましょう。
 1年間ありがとうございました。 高橋文夫拝