タカブン通信
2007年所信 「誠実」
2007年1月5日
1.年頭 自警(じけい ) (安岡正篤(まさひろ ) 師 一日一言より)
① 年頭まず自ら意気を新たにすべし
② 年頭古き悔恨(かいこん )を棄(す )つべし
③ 年頭決然滞事(たいじ )を一掃すべし
④ 年頭新たに一善事を発願(ほつがん )すべし
⑤ 年頭新たに一佳書を読み始(はじ )むべし
新年明けましておめでとうございます。年頭にあたり座右の書の一つである「安岡正篤師 一日一言」から、元日の言葉を紹介しました。過去に固執(こしつ )することなく、捨てる勇気を持って何事も迅速に処理し、新年念いを新たにして、元気一番で経営に取り組んでいきます。また、皆さんにお役に立つ行動と週一書読破を心掛けて精進していきたいと思います。
さて昨年の所信で「感謝報恩」の言葉をお伝えしましたが、この1年間職場や皆さんのご家庭に「ありがとう」という明るい声が、一杯になりましたでしょうか。今年は、自らが「ありがとう」の仕掛人になって、周りの空気を感謝の言葉で充満させましょう。
2.2006年の振り返り
1) お客様満足の実現
お客様満足の向上が、その結果永続的な増収増益に繋がっていくのですが、昨年9月実施しましたお客様満足度調査では、皆さんの意識は高まっているものの、まだ多くの課題があり、業績向上もまだ本物ではないと認識しなければいけません。即ち、まず営業の役割として、昨今の資材高騰と配送、工期遅延等の説明を含め、お客様にお役に立つ情報を常に提供していくことが大切です。そして、ISO9001認証取得企業に恥じないクレーム対応と月平均10件のクレームを低減すること。そのためには、営業と設計・管理、製造各部門間の徹底した情報交換と改善に向けての強い意識付けが必要です。
また、お客様とともに、社員さんとのきめ細かいコミュニケーション不足を反省しています。今後人事労務管理には、十分な配慮をして参ります。
2) 5Sの徹底と職場環境の改善
重大労災はありませんでしたが、軽微な怪我は5件あり、今後も危険作業を排除してヒヤリハット運動を全社で取り組んでいきます。また構内通路の修復や不要工場建屋の解体、東側資材棚付塀の設置等工事を実施し、それと同時に、毎月実施しています安全パトロールや現場を再確認する安全衛生委員会活動の成果により、工場内の整理・整頓・清掃の3Sが徐々に実現してきました。しかし、職場内で3Sの実現度のギャップがあり、できていない部署は、できている部署をお手本として、決して諦めないで徹底的に3Sに取り組んでいただきたいと思います。常に清潔を心掛け、当たり前のことがきちんとできる躾教育を見直していきます。
3) 生産性の向上と受注・生産目標の達成
住宅部門では、営業部・製造部の各部署がそれぞれの役割を認識して、目標達成のための日々の努力の成果が、月産生産目標と今期上半期の売上目標の達成しています。しかし、今後の外部環境の変化に敏感に対応していくために、今春以降の受注確保と製造部では、壁ライングループの請負システムの確立と中国研修生の指導教育、適材適所の推進等、ローコストオペレーションシステムを実現していきます。
パレット部門では、今期パレット生産と売上目標が大幅な減少となっています。この要因は、南洋材原木の年当初の40%の高騰や輸入木材の値上げにより、受注量の減少、および合板加工品の大幅な受注減があげられますが、それ以上にきめ細かい営業活動が必要です。現有在庫の原木生産後の製材部門の撤退でパレット製造部門の効率化と下半期の木製パレットの受注強化を目指していきます。
3.2007年経営方針
2006年の振り返りで、今年の経営方針をお伝えしましたが、基本方針を次にまとめます。
1) お客様満足の実現
① 営業部・製造部担当者がともに現場に出向いてお客様の声を直に聴いて、改善改革を断行する。
② クレーム発生要因分析を厳格に行い、重大不適合を未然に防止して、昨年のクレーム件数の半減を実現していく。
③ 社員満足度向上のために、きめ細かいコミュニケーションの場づくりをする。
2) 5Sの徹底と職場環境の改善
① 労災ゼロ必達を目標に、ヒヤリハット運動を一人一人が徹底する。
② まず自らの周りから5Sを見直し、5Sチェックリストを各部署が活用する。
「ひとつ拾えば ひとつだけきれいになる」の実践。
③ 今年は、多くのお客様や私たちの家族を工場に招待しよう。
3) 生産性の向上と受注・生産目標の達成
① 各部署が今期下半期の目標設定を見直し、PDCAサイクルを確実に回す。
② 営業部・製造部・総務部間のコミュニケーションの場を定期的、積極的に創る。
③ 生産管理システムの運用を通して、個別利益管理を実現していく。
以上、お客様満足と社員さん満足の実現のために、私は、日々の言動を反省しながら謙虚に誠実に、橋本製造部長と松原営業部長と一丸となって経営の舵を取って参りますので、皆さんのご支援ご協力をお願い申し上げます。
ありがとうございました。 高橋文夫拝