学は一生の事

2007年8月27日 社長通信132

1.はじめに
 猛暑の中、庭先や道中に朝開き夜萎む真っ白なむくげが、目を楽しませてくれます。辞書によると、インド・中国の原産、道理で暑さに強く、胃腸カタル・腸出血などにこの白花の乾燥したものを煎じて用いるようです。
古くは「あさがお」といい、韓国の国花です。
まだ残暑が厳しいですが、熱中症や夏バテに十分に気をつけて、涼風を待ちたいものです。
 
2.共存共栄
 先日、住宅の壁パネル部門で全面的に支援してもらっています請負会社の社長さんほか数人で同業界のパネル製造工場を視察見学し、先方の責任者や社内外注の社長さんと有意義な意見交換をしてきました。仕事の段取りややり方に工夫改善を加え、安定的な品質向上と生産性の向上を目指していただきたいと思います。特に当社の品質目標や生産計画に対応して、請負社員さんをまとめてリーダーシップを発揮してもらえるリーダーの育成を期待しています。そして、より強固な共存共栄の関係を築いていきたいと思います。

3.学は一生の事
この22日から24日の朝礼当番は、中国研修生の劉さん、馬さん、宋さんで、前回からこの1ヶ月間で大分成長してくれました。
ベテラン社員の伊藤さんは、彼らに何かと声をかけ、日本語や日本の習慣を教えてくれてありがたいことです。24日の仕事の記録帖のテーマは、「仕事を早く処理する能力」でしたが、当番の宋さんは、話の内容も十分に理解して、自分の仕事を振り返り、より早く仕事ができるように改善していくことを、自信を持って話してくれました。私は、宋さんのヒヤリ・ハットの報告も含めたスピーチに心から感動し、学ばせていただきました。
「少なくして学べば、壮にして為す有り。壮にして学べば、老いて衰えず。老いて学べば、死して朽ちず。」(佐藤一斎 言志晩録)この言葉の意味するところは、若者も壮年も、まして老年も学びに終わりはない、一生の事である。学ぶことを止めれば、若年でも精神的な老化は始まり、衰えて朽ちるのも早い。
 私たちは、人財育成を仕事の根本として捉え、知識、技術の修得と、人間性や人格の向上なくして個人と会社の成長発展はなし、またお客様や地域社会にお役に立っていくことはできないと考え、お互いに学び合う場を創り、学び続ける心を育てています。
 人間は生涯未熟な存在、自分以外は全て師であるという謙虚な心と誠実・元気・感謝をモットーに皆さんとともに歩んでいきたいと思います。 
 
 ありがとうございました。 高橋文夫拝