植福

2008年10月27日 社長通信146

1.はじめに
 今年も残すところ2ヶ月あまりとなり、日の入りの早さとともに気忙しくなってきました。来月の3日は、恒例の長浜市民駅伝大会が浅井ふれあいグランド周辺で開催され、今年も俄仕立てのシガウッドRC3チーム総勢12人が出場し、爽やかな秋日和を満喫したいと思っています。
 さて今月31日から、江蘇省南通市近郊(上海から車で4~5時間、揚子江の北対岸地域)出身の3人の中国研修生・王さん、殷さん、吉さんを迎えます。今まで以上に日本語の勉強を積んでいますので、5人の実習生とコミュニケーションを十分にとって、早く日本の生活習慣に慣れてもらいたいものです。皆さんも温かい目で指導してください。

2.業績について
 最近の経済情勢は世界的な株価の急激な下落と金融不安、円高の進行で自動車業界を始めとする輸出産業の減産、更に相変わらず発生する中国冷凍食品問題等で国内の物流量も例年になく少なく活気がありません。パレット部門に関しては、お客様の現況を的確に把握して、営業部と製造部間のホーレンソー確認作業を徹底することによって、今一度受注の機会損失をなくしていきましょう。
 住宅部門に関しては、生産能力を超える受注・商談をいただいており、一部の部署に負担をかけています。皆さんのチームワークの良さと協力体制に感謝するとともに、今後は、従業員満足度調査結果や貴重なご意見、改善提案の内容を真摯に捉えて、来月以降予定している新加工設備や新ソフトの導入と並行して、更なる業務改革・改善を進めていきます。特に会社の状況、今後の方針、業界情報等をタイムリーに皆さんに確実に繰り返し伝えていき、将来の不安を取り除いていきます。
 先日住宅の同業界で関東の優良企業の社長が5人の製造担当者と一緒に当社の工場見学に来られました。社長談「2x4パネルやプレカット材の売値は大同小異。他社との競争に勝つためには、変動費即ち仕入をどれだけ安く抑えて、限られた人財と設備でどれだけ生産性を上げ続けるかに係っている。品質と納期対応は当たり前である。」当社も今期ローコスト生産システムの追求を目標に掲げて具体的な行動計画を立てて実践していますが、他社にはないきめ細かい営業設計管理対応力と総務部の営業・製造支援力及び製造部のチームワーク力の総合力により磨きをかけて、着実に成長していきたいと思います。

3.植福について
 毎週1回の早朝勉強会「新未来塾」も129回を数えるようになり、現在は月刊誌「理念と経営」をテキストに活発なグループディスカッションで、お互いの考えや意見を確認し合って、仕事に人生に活かしていただいています。
 さてここ数ヶ月に渡って幸田露伴の努力論をテーマに、人生において幸福になる方法を学んでいます。幸田露伴は、「惜福」、「分福」、「植福」の3つを実践すればよいと説いています。「惜福」とは、福をムダにしない、浪費しないこと。「分福」とは、自分の得た福を他人に分け与えること。「植福」とは、福を植えること、植えられた福は、徐々に成長し、社会の発展に貢献する。将来花を咲かせ、結実するために人財育成という植福を継続して、社会に貢献していきたいと切に思います。
 ありがとうございました。高橋文夫拝