信用

社長通信195 <信用>

 1.はじめに                                      
 錦秋から晩秋、そして初冬の便りが琵琶湖畔にも届くようになってきました。これから師走にかけて、寒風の中、熱い衆議院選挙に突入していきます。明日の日本を占う貴重な1票を12月16日には、投じたいものです。

 2.仕事の状況
 例年秋口から年末・年始にかけては、来春3月竣工に合わせて、住宅の着工数が増加し、2x4住宅の構造躯体の受注が膨らむ傾向にありますが、この12月度は、政治経済の混迷や世界的な景気後退局面とは裏腹に、月間出荷生産能力を約40%以上超えるご注文や引合をいただいています。
 パレット部門においても、1000台単位の受注を数件いただき、協力工場さんにもお願いしてフル生産しています。
 このような中、住宅部門の生産管理・製作指示書作成グループや製造部で残業や休日出勤など時間外労働が増加しており、一部の業務では、時間外労働が月間80時間を超える状況になっています。過日労働基準監督署の調査があり、高所作業(2m以上)の安全帯着用等による落下防止、及び超過勤務に関しての是正指導を受け、即刻高所作業から低所作業への改善、そして勤務時間の見直しを図っているところです。
 長時間労働に関しては、長期間続くと脳心臓疾患や精神疾患のリスクを増大させるとの見解が厚生労働省から示されおり、会社に対して「安全配慮義務」が求められています。会社としても、「安全第一」と従業員さんの心身ともに健康の増進を目指して、お客様にご迷惑のかからない様、現在の生産能力に対応した受注活動を励行するとともに、社内各部署間のコミュニケーションを密にして、スムーズな生産体制を阻害する要因を除去し、個人・グループの技術力向上と更なる生産性向上を目指していきますので、皆さんのご理解ご協力をお願い致します。

 3. 信用について
 先月のNPO法人いのちをバトンタッチする会の代表鈴木中人さんのお話の続編で、愛娘の死を契機に長年社会活動されてきたご経験で、「信用」こそが原点であると話されています。「信用を得ることは、実は難しいことではなく、次の3つを愚直に実践することです。1つ目は、小さな約束を守ること。あなたは、時間を守っていますか? 2つ目は、言行一致です。言っていることとやっていることに違いはありませんか? 3つ目は、天の目を知ることです。人が見ていなくとも天が見ている、せめて自分だけはきちんとしようとする人は、あいつは違うと言われます。」
 このお話のように、約束を守る、言行一致、天の目を意識するという小さな信用を一つ一つ積み上げて、いい人生を歩んでいきたいものです。そして、どんなに信用を育て築いても、崩れ去る時は一瞬だと肝に銘じなければなりません。

 4. 上甲晃氏「志」一日一語より
 毎朝7時に、志ネットワークの上甲晃塾長からメールが配信されます。21日付けで、「使い終わった後の部屋を見たら、その人の人間性が分かる」とホテルの支配人は言う。「始末ぐせの悪い人は決して偉くならない。」私たちも心したいことです。  
 風邪の季節です。どうぞ体調管理に努めて、明るく元気に過ごしましょう。 ありがとうございました。高橋文夫拝