六つの精進 2.謙虚にして驕らず

2016年8月26日 社長通信240

1.はじめに
 お盆休み明け以降、南海上に台風が頻繁に発生し、東日本から北海道にわたって暴風雨の被害をもたらしています。一方西日本は残暑厳しく、猛暑日が続いていますので、ここしばらくは、熱中症や安全作業、安全運転に十二分に注意を払っていきたいものです。
 さて国情不安から開催が懸念されていた2016リオデジャネイロ五輪も、多くの日本人選手の大活躍で、私たちに元気と勇気と感動を与えてくれました。今回、私自身萩野選手の水泳金メダルに始まり、体操、柔道、テニス、卓球、バドミントン、陸上男子の400mリレーなど、これほど多くの競技を深夜遅くまで観戦し興奮したことはありません。
 世界各地で連戦し活躍しているテニスの錦織圭選手も故障と疲労が蓄積する中、日本のためにオリンピックに参戦し、ナダル選手を破っての念願の銅メダルには、大きな感動を覚えました。
 改めて人は自分自身のためだけでなく、親や愛する家族、また尊敬する師匠等々、誰かのためにこそ、最後まで決して諦めずに事を成し遂げられることを実感しました。

2.第5回シガウッド祭りについて
 今月6日のシガウッド祭りは、川嶋実行委員長、田川副実行委員長はじめ実行委員・全従業員の皆さんの企画から、準備、当日の運営に一致団結してご協力頂き、また城高さん、大辰巳町自治会さん、滋賀原木さん、長浜消防署さん等のご支援のお陰で、盛大に開催できましたこと、深く感謝申し上げます。386名の大辰巳町・室町はじめ従業員さんのご家族にとって、思い出に残る夏休みの1ページになったと思います。

3.六つの精進②
【謙虚にして驕らず】
中国の古典に「ただ謙のみ福を受く」という言葉があります。人は謙虚にして初めて幸福を受けることができるという意味です。
世間では、他人を押しのけてでも、という強引な人が成功すると思われがちですが、決してそうではありません。成功する人は、内に燃えるような情熱や闘魂を持っていながら、謙虚で控えめな人物です。このような謙虚さを持って生きることが大切なのです。
しかし、そのような人でも、成功し、高い地位につくと、謙虚さを忘れてしまい、傲慢になることがあります。若い頃は、謙虚に努力した人が、知らず知らずのうちに慢心し、人生を踏み誤ることさえあるのです。
「謙虚にして驕らず」、このことを、深く刻み込んで、生きていくことが必要です。

4.今月の論語の言葉
 子曰わく、学びて時に之を習う、亦説ばしからずや。朋遠方より来る有り、亦楽しからずや。人知らずして恨みず、亦君子ならずや。(学而第一)
「先師が言われた。『聖賢の道(知識・人格に優れた人物になるための道)を学んで、時に応じてこれを実践し、その真意を自ら会得することができるのは、何と喜ばしいことではないか。共に道を学ぼうとして、思いがけなく遠方から同志がやってくるのは、何と楽しいことではないか。人が自分の存在を認めてくれなくても、怨むことなく、自ら為すべきことを努めてやまない人は、なんと立派な人物ではないか。』」
ありがとうございました。高橋文夫拝