生産・開発・改善・決断のリードタイム短縮

2018年4月27日 社長通信260

1.はじめに
 もう初夏の様な夏日も顔を出してきましたが、爽やかな風薫る5月を目前に、明日28日から、のべ7日間の大型連休が始まります。皆さんは、どのように過ごされますか?
3日からの後半の連休に行楽の混雑が集中するようですが、この機会に心と体のリフレッシュを大いにしましょう。

2.第24回全社改善活動(KZ法)勉強会
 この18日に改善コンサルの柿内幸夫先生のご指導のもと、全社改善活動(KZ法)勉強会を工場実習も含めて実施しました。今回、ベトナム技能実習生14名全員の皆さんや今月から半年間研修生として研鑽を積んでいただくベトナム貿易大学4年生のチャーさんも参加し、とても有意義な勉強会でした。
 日頃当社の工場見学の皆様には、「お買い上げ☆お土産シート」即ち現場を見て参考になった点やアドバイス等を書いていただいています。今回先生の提案で工場実習参加者全員がこのシートを記入しましたが、より一層問題意識を持って今後の改善改革活動の参考にしていきたいものです。
 ここで改善事例の一部を紹介します。
*川上さんは、PPバンドのカッターを手軽なストライプを使って身につけることにより、カッターの紛失防止と取りに行くムダを省きました。
*ズンさんは、Bラインの治具置き場を真似て、整理整頓されたAラインの治具置き場を作成しました。因みにズンさんは、今月何と7件の改善をしました。
*丸岡主任が中心となって住宅製造担当者が、ベトナム技能実習生はじめ、仕事の習熟度に応じて多能工化を進めることにより、部署間の応援がスムーズにできるようになってきました。今後各作業者の技能マップを適宜更新して見える化し、計画的にスキル向上を図っていきます。
*江川さんは、四方差しパレットのミザラ製作工程で、150枚の作業時間が、今までは手待ちも含めて2人で6時間延べ12時間、つまり1枚当たり4.8分掛かっていましたが、治具を製作することにより、1人で3.8時間、即ち1枚当たり1.5分で仕上がり、何と生産性が3.2倍に向上しました。
 このようにちょっとしたチョコ案から、大幅な生産性向上に寄与する改善報告が1カ月に約200件、1人当たり平均2.5件実践されています。
 今回柿内先生からのお話で、限られた人財と現有の経営資源で一段と生産性を向上していくためには、部分最適から全体最適の一貫した生産システムを確立することが最重要課題であるということ、またそのために生産、開発、改善、決断の各リードタイムを短縮していくことが必須であること、さらには、世界で急ピッチで進むIOT(モノがインターネットにつながる仕組み)や生産ラインにAIロボット等を活用していくことです。そのためにも製造はじめ営業、総務各部門の業務の棚卸と外注依頼も含めた見直しと効率的な時間管理を進めていきます。

3.映画「ウィンストン・チャーチル」を見ました!
 1940年5月13日英国ウィンストン・チャーチル首相の感動的な演説に纏(まつ)わるヒトラーから世界を救った実話は、勇気ある行動、決して諦めない心、そして不撓不屈の精神の大切さを伝えてくれます。感謝!髙橋文夫拝