木造建築にかける使命

2018年5月25日 社長通信261

1.はじめに
 中国大陸から日本に移動してくる乾燥した爽やかな高気圧と南方の太平洋から湿った温まった夏の高気圧が、日本列島上空でオシクラマンジュウのごとく、凌ぎ合いをする季節になり、入梅もすぐそこまでやってきています。梅雨前線が日本列島を上下することによって温湿度が大きく変動しますので、これから熱中症予防のための適度な給水補給と心と体の健康管理に努めてまいりましょう。

2.第21期の業績について
 さて今期21期もあと1カ月を残すばかりとなってきました。現在東森委員長はじめ丸岡浩一さん、村居さん、多和田さんの業績アップ委員を中心に、業績アップの3要素である売上アップと変動費、固定費管理(削減)を全社で取り組んでいます。その成果もあって今期の業績予測は、売上高が目標比5%増となります。しかし営業利益額は、残念ですが目標の約60%の見込みです。現在各事業部門で個別利益管理を実施するようになり、今後より一層売上高と限界利益、営業利益管理に確実に全社で取り組んでいきたいと思います。

3.『この「家」にしてよかった』を読んで
 我が社は、恵那の金子建築工業㈱様のご縁で一般社団法人新木造住宅技術研究協議会に入会し、高断熱住宅、エコハウス等省エネ技術を勉強しています。
 このたび現協議会理事で、長年事務局長として活躍されてきた会澤健二様著の「エコハウスに住む人たちからのことば、『この家にしてよかった。VOL2』」を拝読し、改めて省エネで快適な暮らしを手に入れた体験者の皆さんの声に共感します。
 著者のあとがきです。「数年前に高断熱住宅を建てて暖かく暮らしている独居の老婦人からこんな電話がありました。『もしこの家を建てていなかったら私は死んでいたかも知れない』随分大げさな言い方でしたが、そのくらい今の家に助かっているといいます。一方、火災で人が亡くなるニュースが沢山ありました。多くは老人です。おそらく寒い家でストーブをつけていたのでしょう。かわいそうな話です。高齢化が進み老人だけで住む家が増えているとの記事がありました。寒い家で脳疾患など起こらなければいいが、(ヒートショックによる脳卒中や心筋梗塞などを引き起こす)ストーブの始末がきちんとできればいいが、そんなことを思う度に高断熱住宅がもっと早く普及していれば冬の事故は少なくなるだろうにと思ってしまいます。」
 私たちは、住宅事業で2x4住宅工法の構造躯体メーカーとして22年間仕事をしてきました。この21日当社で開催の『構造セミナー』では、講師の㈱M‘s構造設計代表取締役佐藤実先生から震度7でもびくともしない最高レベルの構造の木造建造物を追求していく使命を学びました。2x4の持つ耐震性、耐火性、高断熱・高気密性等の特長をより一層情報発信し、戸建て住宅や集合住宅、社員寮、老人ホームはじめ事務所、店舗、木造倉庫などの非住宅木造施設の建設と快適で健康的な住環境づくりに貢献していきたいと考えます。ありがとうございました。髙橋文夫拝