不動心

2007年3月27日 社長通信127

1.はじめに
  寒の戻りの冷え込みもようやく緩み始め、まもなく桜の開花が琵琶湖畔を彩ってくれることでしょう。 さて、今月2~3日には、能登輪島への慰安旅行を実施しましたが、26日の地震災害には心よりお見舞い申し上げます。日頃から災害の備えをしておかなければなりません。
ところで旅行は、天候にも恵まれて、中国研修生や日頃あまり話す機会のない各部署の皆さんの親睦と慰安の場になったことと思います。道中ヤンキースで大活躍中の松井選手の実家に併設された「松井秀喜ベースボールミュージアム」を訪問しました。新未来塾で勉強している「理念と経営」3月号にも「ゴジラ復活!マインド的サービスがファンをつくる」と紹介されていますが、改めて松井選手の魅力の真髄に触れて感動しました。昨シーズン、連続試合出場が1768試合で途切れた左手首骨折を見事克服した「不動心」という強い精神力と小学校3年生の時に父親からもらったメッセージ「努力できることが才能である」を常にどんな状況であろうが、実践している姿です。ミュージアムに松井選手の不動心の言葉が掲げていますが、私も日本海や白山とはいかないまでも、「琵琶湖のような広く深い心と伊吹山のような強く動じない心」を持ち続けていきたいと思います。
 
2.3月の業績について
 住宅部門では、従来から愛知県中心の東海3県の受注が顕著で地域格差があり、また、仕事の期間でのバラツキがあります。今一番の緊急課題としては、製品のクレーム発生件数が増加傾向にあり、製作指示書と製品の確認作業の徹底を励行して下さい。 パレット部門は、計画的、効率的な営業戦略を検討して現在客のシェアアップと新規顧客の獲得を図って、業績向上に繋げていきます。また仕組材や長材の在庫管理を確実にして、ムダを省いていきます。 さて中国や東南アジア諸国の建設や設備投資が続く中、国内大企業を中心とした堅調な業績向上や金利の先高感など、マンション及び分譲地の開発が旺盛です。従って、木材や合板の需給バランスは依然として安定しておらず、針葉樹合板は、この1年で2倍に高騰し、また4月より北海道唐松製品の10%アップを控えています。今後、材料費の値上がりを極力抑えることと、お客様への値上げの浸透を図るとともに、内部コストの更なる低減を推進していきます。皆さん一人一人の知恵と工夫と努力を結集していきましょう。
3.素直な心
 現場力で大切なことは、自分を客観的に見つめる力、即ち素直でかつ自己主張もできる事であり、今後益々求め育てていくべき自主的人財であります。松下幸之助翁は、「何にもとらわれず天地自然の理に従う素直な心はあなたを強く聡明にする、」と言っています。お互いに素直な心を育てていきましょう。   
 
 ありがとうございました。 高橋文夫拝