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ツーバイフォー工法による無柱大スパン木造倉庫の利点とは?
倉庫を建てる際、「強度」や「コスト」「使いやすさ」は重要なポイントです。そんな中で近年注目を集めているのが、「ツーバイフォー工法(2×4工法)による無柱大スパンの木造倉庫」です。
この工法がなぜ倉庫建築に適しているのか、特に「無柱空間」を実現できるメリットをご紹介します。
ツーバイフォー工法とは?
ツーバイフォー工法とは、北米発祥の工法で、木造枠組壁工法とも呼ばれています。規格化された木材(例:2インチ×4インチ)を使い、パネル化した壁や床で建物全体を支える構造です。
日本でも戸建住宅を中心に広く普及しており、地震や火災に強いことでも知られています。
無柱大スパンDE㊍RU(デキル)とは?
「無柱大スパンDE㊍RU」とは、建物内部に柱がない広々とした木造空間のこと。
ツーバイフォー工法の高気密・高断熱の技術に併せ、トラス構造を組み合わせることで柱のない「自由な大空間」を確保するシガウッドのオリジナルブランドで、柱がないことで以下のような利点が生まれます。
- ・大型フォークリフトや荷物の自由な移動が可能
- ・保管レイアウトを自由に設計できる
- ・空間を最大限に活用できる
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ツーバイフォー工法で無柱大スパン木造倉庫を建てる利点
1. コストパフォーマンスが高い
木材は鉄骨に比べて軽いため基礎や地盤改良などの費用が軽減され、施工も比較的スピーディー。
その結果、総工費を抑えることができます。
また、構造部材を工場であらかじめプレカット加工しているため、建築現場での作業効率が高く、工期の短縮にもつながります。2. 優れた耐震性と耐風性
ツーバイフォーは、床・壁・天井が一体となった六面体構造。
面全体で外力を受け止めるため、地震や台風にも強く、建物の安全性を高めます。
無柱空間でも、トラス構造とすることで、十分な強度を保つことが可能です。3. 設計の自由度が高い
「木造=小さな建物しかできない」と思われがちですが、近年ではトラス構造などの技術でスパン(柱間距離)を大きく取ることが可能になり、幅20m以上の無柱空間も木造で実現でき、弊社では営業用倉庫や金属加工工場などに採用しています。
また、設計段階から考慮することで間仕切り壁の変更など、将来的なプラン変更にも柔軟に対応できます。
4. 環境への配慮
木材はCO₂を吸収して成長する環境負荷の低い天然資源です。
再生可能資源でありCO₂を固定化した木材を使用することで、SDGsやカーボンニュートラルといった取り組みにも貢献できます。5. 断熱性・気密性に優れ、快適な環境をつくりやすい
木材は断熱性が高いため室内温度を一定に保ちやすく、保管品の劣化を防ぐ効果も期待できます。
また、ツーバイフォー工法の特長として、気密性に優れているため、空調が効きやすいといった点もあります。そのため、倉庫の作業者にとっても快適な作業環境になり、さらに光熱費の削減にもつながります。
まとめ:ツーバイフォー工法で無柱大スパン木造倉庫を建てるメリット
ツーバイフォー工法による無柱倉庫は、
- 建設コストの抑制
- 耐震・耐風性の高さ
- レイアウト自由度の高さ
- 環境負荷の低さ
- 快適な作業環境の実現
といった多くのメリットがあります。
物流の多様化や保管ニーズの変化に柔軟に対応できる倉庫を求めている方にとって、ツーバイフォー工法は非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
ご相談・お問い合わせ
当社では、ツーバイフォー工法による大型倉庫・施設の設計施工に多数の実績があります。無柱構造の可能性についてご興味のある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
※補足:実際の設計可能スパンや建築可能面積は、地域の法規制・用途地域・構造計算等により異なります。
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