断熱と気密

いつもスタッフブログをご覧いただきありがとうございます。
少し遅いですが、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。   

今回は、「断熱」と「気密」についてお話ししたいと思います。


「断熱」と「気密」

断熱性と気密性はその建物に住んだときの快適性・省エネ性に大きく関係します。
断熱性・気密性が高いと夏涼しく冬暖かく快適であり、それでいてそれにかかる冷暖房の費用は安くすみ省エネとなります。
断熱性・気密性が高いと夏暑いんじゃないの?と言われることがありますが、そんなことありません。
断熱性能が高いと外の暑さが入ってきませんのでエアコンがよく効きます。
気密性が低いと外の熱気が気流となって侵入して暑いですし、エアコンの冷気も逃げてしまいます。
冬も同様 に、断熱・気密性が高いと外の冷たさも冷気も入ってこず、エアコンの暖気も逃げないので温かいのです。

日本はこの断熱・気密の点で建設側・ユーザー側ともに、世界(特に欧州)と比べて遅れています。
欧州では、あるレベルの断熱・気密性能を持っていないと建築してはいけませんし、建物を貸す場合にも断熱・気密性のレベルの表記が求められます。
日本では不動産屋さんのちらしには設備の説明はあっても断熱性能の説明はありません。
ユーザー側も興味がないからです。
皆さんの断熱・気密に対しての興味や優先順位はどんなものでしょうか。
私は是非とも皆様には、断熱性・気密性に対して興味を持っていただき、自分のお家を建てる際にはこだわりを持ってほしいと思います。

事務所で体感

弊社シガウッドの以前の事務所は、断熱は申し訳程度のすきま風ぴゅーぴゅーの事務所でした。
夏は暑く冬はとても寒く、業務の能率も上がりませんでした。
6月から三相動力電源の事務所用エアコンをガンガンつけて、電気代もばかになりません。
2014年に事務所を建て替えるのを機に、断熱・気密に配慮した(耐震性ももちろん配慮しましたよ)建物にしました。
すると今までとは全く逆の夏は涼しく冬は暖かい非常に快適な環境になりました。

それはもう劇的にかわりました。
しかもエアコンは家庭用エアコン数台で十分なのです。
事務所部分は1階で約170㎡(凡そ100畳)あるのですが、8畳用エアコン3〜4台で冬は十分温かいです。
夏はコピー機など冷房負荷が増えるので運転台数は増えますがそれでも5 〜 6台で、設置している太 陽光パネルの電力でまかなえてしまってます。
竣工後8年経過した今も変わらず快適です。
このような経験があるので、皆様にも同じような快適さを手に入れて体感してもらいたいと 思います。
2×4の場合、外壁を206にすると140mm厚の断熱材を充填することができ、かなり高い断熱性能を比較的容易に実現できます。
気密性も大壁工法であることや床勝ちの納まりであることにより、普通に建てていてもかなりの気密性が確保できます。
ですからあとほんの少し手を加えてあげれば、いいかえるとそんなにコストアップにならずに高断熱・高気密のお家を建てることができる工法です。
これからお家を建てようとお考えの方は、2×4工法の住宅も選択肢の一つに加えてみてはいかがでしょうか。

シガウッド事務所棟


基礎部分断熱

基礎部分は外断熱で立上り部分は100mm厚の防蟻仕様スタイロフォームです。
スラブ部分は50mm厚のものを使いました。

建物部分断熱材 

グラスウールです。
写真は厚140mmのもので壁内に充填するものです。

断熱材施工 

断熱材を入れているところです。
木材との間に隙間でできないよう丁寧に入れていくことが大事です。

天井部分断熱

天井部分の断熱材です。
100mm厚のものを3層重ねてます。

気密シート

 断熱材を入れた後に、気密シートを張ったところです。

設備機器気密 

コンセントなども専用の気密部品を使って気密を確保します。

気密試験 

  石こうボードを貼り終わった時点で気密試験を行いました。結果は相当隙間面積0.3c㎡/㎡でした。
 この数値はざっくりいうと、この建物(延べ555㎡)にある空気が出入りするすき間の面積はハガキ大くらいしかないということです。

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