【〜農家様シリーズ〜 きたがわ農園様編 - 規格外野菜を流通に -】

いつもシガウッドスタッフブログをご覧いただきありがとうございます。

今回は、以前に紹介させていただきました
【〜農家様シリーズ〜 きたがわ農園様編 - 木造倉庫を建ててみて-】
【~農家様シリーズ~ きたがわ農園様編 - 農家様の悩み・課題 -】
【〜農家様シリーズ〜 きたがわ農園様編 - NPO法人農産物加工協会様と縁結び -】の続きとなります。

きたがわ農園様は、『安心』『安全』『美味しい』を届けるために鮮度管理・温度管理にこだわりを持って生産されています。
しっかりとした選別基準など仕組み化されている農家様です。

 

規格から外れた子たちの行く先

近畿地方は8月2日も広い範囲で気温が上がり滋賀県彦根市で36度などと各地で猛暑日が発表されていました。
8月5日長浜市付近では午前6時半までの1時間に約90ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、記録的短時間大雨情報が発表されました。

幸い弊社周辺は大きな被害などありませんでした。

農業は、猛暑や大雨など自然との闘いと言ってもいいのかもしれません。

天候が悪くなる予想が出ているからと収穫を早めると小さなサイズで規格から外れる事があります。

あと少し育つと規格サイズになりそうだからと待っていると天候が悪くなり、収穫が遅れて大きくなりすぎ、規格から外れてしまう事があります。
また、雨が降って急に晴れたりすると日焼けをした状態になったりします。
湿気があり、暑さがあると焼けてしまい規格から外れてしまうのです。

今年は、不安定な天候が続き大切に育てた野菜に被害がでています。
以前、「NPO法人農産物加工協会」さんが紹介して下さった㈱ゼントクコーポレーションの寺田様が農園の様子を見に来てくださいました。

 

株式会社ゼントクコーポレーション

㈱ゼントクコーポレーション様は全国のスーパー様、加工会社様などへ自社の契約農家から直接、青果(野菜)を販売しておられます。
その中でお客様からこんな商品ないのかな?などのご要望などを多くいただき、産地から直で届ける事はできないかな?とご要望を頂いた時には、実際に産地へ訪問しご要望にお応えする事もしておられる会社様です。 

色々なお話を伺いました。

例えば、企業食といって、企業の従業員食堂を運営されている会社様がいらっしゃいます。
市場流通に乗せにくいような、今まで農家さんが道の駅とかで自分で手売りしていたようなものを流通に乗せて従業員さんの食堂などで使って頂いているそうです。
SDGsじゃないですけど、そのような観点の中で賛同いただける農家さんを探してほしいというご依頼を受けて、規格外の商品を従業員さん用の食堂などに販売させていただいて、少しでも農家さんの手助けになればと動いておられます。

C品D品と言われるきゅうり、曲がりであったり、太すぎる、短すぎるきゅうり、10㎏箱一つ使用して頂ける企業様に直送して使って頂く。
週に一回、毎週〇曜日に出荷などして頂いておられます。

今まで、自分たちで食べたり、近所で配ったり、道の駅で売ったりしていたモノを製品に近い価格帯で販売しませんか?というような取り組みです。

お客様から規格外のお野菜などのご要望を頂く時に規格外だから安く買えると思わないでほしいと言っておられるそうです。

何故なら、流通に乗せるのでコストもかかります。
箱代や送料もかかります。
選別する手間だったりもいります。

その代わり、細かいことはしなくていいそうです。
10キロの箱や5キロのの箱に入っていれば粗方の選別だけで十分ですということで手間を省いておられます。
その様な事に賛同いただける農家様にご協力いただいて〇月~〇月までは、こんな野菜があります。
B品C品の物でたくさんある時は10キロ、少ない時は5キロになります。
そういうのも受け入れてくださいとお願いしておられるようです。

常に10キロ納品しないといけないとなると足らなかった時に製品を入れないといけなくなってしまいます。
そうなってしまうと、何をしているのかわからなくなってしまいます。
なので基本的にB品C品の物でたくさんある時はしっかり納品して頂きますが、無い時は数量減らして、足りない分は通常の製品を買ってくださいとお願いしておられるようです。

また、どこの農家さんでどんな作り方をしていて、どんな方が作っているのかということを写真などのせて販売しておられます。

通常の規格にはまるかはまらないかで ″ 0 “なのか  ″ 100 “なのか振り分けられてしまいます。
同じ味でも、見た目が違ったり規格から外れてしまうと全てがお金にならない。

正直、コロナで市場があまり動いていないそうです。
市場が動いていないと、物が余ってくるので、余ったところに更に物を出してしまうと市場価値が下がってしまうので破棄する事もあるんだとか。
お金にならないけど捨てたほうが農家さんの評価が高くなる・・。

なぜ、こんなことになっているのか。
給食の中止や飲食店などの時間短縮だったりで売れ行きが悪く品が余ってくるのです。

こういう時だからこそ野菜や農産物作られてる方に少しでも儲けて頂くために、農協さんとかとは別の動き方でB品C品の破棄野菜の活用と6次化といわれる加工品を一緒に開発できればと考えておられます。

今回、実際に収穫した規格外の農作物を見て頂きました。
規格外の農作物といっても、サイズが規格外だけの農作物もあれば色などの規格外、他にもいろいろな規格外があります。
状態や量や市場の状況でいろいろとかわってくるようです。

現物を見て頂き、活かせるところがあるなら、是非育った農作物、活かしていただき、少しでも農家様の利益になればと思います。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

株式会社シガウッド

〒526-0834
滋賀県長浜市大辰巳町151
︎0749-62-1517

Instagram:https://www.instagram.com/shigawood/

Facebook:https://www.facebook.com/shigawood/

Twitter  :https://twitter.com/shigawood